ソフトの機能は様々でシンプルであったり多機能であったりします。 シンプルであれば物足りないソフトであったり、多機能であれば難しくて使いにくいものになったりします。
常駐するタイプのソフトはシンプルな機能である場合が多いです。 これは余計な機能のせいで重くなったり不安定になったりしないようにするためではないでしょうか。 ウィルスチェックソフトは多機能というわけではありませんがソフトの性質上重くなります。 しかしすべての常駐ソフトが同様に重くなってしまえば他の作業に支障が出てきます。 常駐ソフトに限らず良く使うソフトが重ければ起動の度にストレスを感じることになります。 したがって良く使うソフトというのは比較的軽くなるように作成するのが望ましいのではないでしょうか。
多機能には色々あって主機能を補助・拡張する機能を沢山付けているものや、まったく関連のない機能を沢山付けているものがあります。
前者は要望などに合わせて拡張していくもので仕方ないものといえば仕方ないと思います。 しかしアドインなどにすることで回避できる場合も多々あります。 あと設定画面にカスタマイズの項目が山ほどになってしまうと使う側はどこをいじればいいのか分からなくなってしまいます。 カスタマイズの機能などは普段はあまり利用しないため本体に設定画面を置くのは無駄ではないかなと思います。 そういうのを外部ツールにして設定を行うツールみたいな感じにすると本体はスッキリするのではないでしょうか。 逆に必要不可欠な機能が欠けているとシンプルなだけで使い勝手は良くないものになっていまいます。 例えばエディタに検索機能がないなど。
後者は作者の身勝手な拡張と言えるのではないでしょうか。例としてはOSとブラウザとの統合みたいなものでしょうか。 ある機能がエラーになった場合に他の機能を道連れにしてしまうためあまり好ましくないと思います。 しかも普段は使わない機能がメモリに常駐しているわけですから無駄にメモリを消費することになります。 多数の機能をすべて使っているとしてもそれは同時に使っているわけではない場合が多いので結局の所無駄という感じがします。 しかしすべてが無駄というわけでもなくそれによって便利になることも多々あるのも事実です。 ある関連性のない機能同士を融合させることでまったく新しいものになったりすることもあります。 初心者の作者などは新しいソフトを1から作るより、既存のソフトに試しに付け加えるという方が比較的簡単にできるため好ましいかもしれません。 それを元に新たにソフトを作成することもできるし、作者自身の成長にもつながる場合もあると思います。
使いもしない機能を増やして何をするソフトなのか分からなくなったり重くなったりしてしまえば何のために苦労したのか分からなくなってしまいます。 シンプルに作るか多機能にするかは作り手の自由なのですが、それを使う人というのを考えた場合にどの程度の機能で押さえておくのがよいのか、どういう機能同士を融合すればよいのかを見極めるのが肝心ではないでしょうか :-)
(C) Copyright 1996-2000 By Tomoaki Nakashima. All right reserved.
mailito:<nakka@nakka.com>